ハンドドリップをするとき、温度計使ってますか?そりゃ使ってるよ!温度大事だもん!と思われる質問ですね。ちなみに私も使っています。先に結論を言うと、「あってもなくてもどちらでもいい」けど「あったほうが、絶対に良い」ですね。
今回は、「温度計って絶対必要なの?」と疑問に思ったことをまとめた記事です。
目次
ハンドドリップに温度計は必要か
最適な温度と言われる「85℃」を目安に1℃でも上がれば冷ましたり、3℃下がれば沸かしたり熱いお湯を入れたり・・・と凝れば凝るほど温度にこだわってしまう。
自分のなかでのルールがどんどん厳しくなっていく。それが、ハンドドリップの魔力であると同時にとっても煩わしいことでもあるな、と私は思います。
おいしく淹れることができたとき、その温度もレシピに書き加えられて、その温度に合わせる。そして、次もうまくいった温度に合わせる。ということをしている方もいると思う。
温度計はあった方がいい。
なくても何とかなっていくのですが、あった方がいいです。ただ、温度計があるがために新たなコーヒーの魅力を発見する妨げになっているなら、使わなくてもいい時だってあります。
あった方がいいけれど、使わなくてもいいときもある。という表現がいいかもしれません。
最初は、味を確認していくために温度計を使うべきです。これがないと感覚で温度を調べていくことになります。
私は最初、ガラス棒状温度計を使っていました。とても長い温度計で、だんだんと出し入れするのがとても億劫になっていきました。
長い温度計を使うのが面倒になった結果、私の温度計は「指」になりました。85℃に調整したお湯に指を入れて、感覚で温度を覚えました。
この方法は、自宅以外で淹れるときも「指」で温度を調べることが出来るのでとても便利です。ですが、あまり衛生的ではありませんね。ヤケドするかもしれませんし。
やはり、温度をしっかり調べて抽出することは、狙った味に近づけるために必要な工程だと思います。
ハンドドリップに温度計を使わないという選択もあり
温度計はあった方がいいけれど、毎回は使わないという選択肢は「あり」です。使わないことで意外なことに気づくきっかけに繋がるからです。
私は、鉄瓶を使ってお湯を沸かしています。その理由はお湯がまろやかになるからです。温度も大切だけど水の質の方が大切だと思っています。
どちらかといえば、80℃より上の温度帯で神経質になるなら、お湯の質にも同じくらいか、それ以上に神経を使いたい。
鉄瓶では基本的に温度は測れません。そして、鉄瓶で沸かしたお湯をドリップポットに入れて温度を測り温度調整することが煩わしいと思っています。時間もかかってしまうから。
鉄瓶でお湯を沸かして、沸騰したお湯をコーヒーサーバーに満タン入れ、ドリップポットに移す。そして蒸らす。
蒸らしている時間にカップを温める。蒸らす時間は3分。
このルーティンで落ち着く温度が72℃なんです。
一般的にこの温度だけを見ると「低すぎる」温度なのですが、飲んでみると甘く、まろやかで、出来上がりの温度は60℃付近です。それが、ちょうどいい熱さなのです。
熱いめが好みの方にはぬるく感じるかもしれませんが、飲みやすい温度だと思います。
鉄瓶を使いだすまでは温度計付きドリップポットで、温度を測って淹れていたので「85℃」私の標準は85℃でした。しかし、鉄瓶を使いだして温度を測らずに淹れてみても、飲みやすくて美味しいコーヒーになったのです。
温度を測らないことで辿り着くいい結果もあると思います。そういう意味で温度計を使わない選択肢も「あり」じゃないかということです。ただ、やっぱり温度計はあった方がいいです。
ハンドドリップコーヒーは温度計を使わなくてもおいしく淹れられる
ハンドドリップに温度計は、絶対にあったほうがいいです。しかし、あまりにも温度にとらわれてしまっているなら使わないという選択もしてほしいなと思います。
あなたのハンドドリップの一連の流れに味を委ねてみることも新たな発見につながると思います。
美味しく淹れられたら、温度を測ってみる。美味しくなかったときも、温度を確認してみる。そうすると感覚で、淹れられるようになると思います。
淹れる度に温度を測るのもいいと思いますが、もっと自由に柔軟な発想で楽しんでみてもいいと思います。
私にとって、その妨げになっていたのは毎回の温度測定、温度調整でした。
その温度に合わせるために色々な手間と時間をかけるより、いつもの流れでいつもの温度になる。
この方が絶対に楽しくて、楽で、新たな一面を見られるかもしれない楽しみがあります。
たとえば、いつものルーティンをこなしている途中にに子どもが泣きだしたり、宅配便が来て手をとめたら・・・
少しの温度の変化でガラッと変わる味。それもハンドドリップならではの醍醐味ですよね。
あなたも、あなたの生活にコーヒーの味を委ねてみてはいかがでしょうか。